80cm穴を掘る理由 Why dig a hole 80cm?

硬盤層を壊す為です。

The purpose is to break the hardpan.

上の図は畑の断面図です。

The figure above is a cross-sectional view of the field.

 

通常は地表(Flat Level)から溝を掘り、畝を作ります。この表では20cm溝を掘り、20cmの畝を作った場合の断面図です。溝の下から畝の上まで、標高差40cmとなります。

この場合だと、畝を40cm耕しても、地表(Flat Level)からは20cmしか耕していない事になります。

 

問題は、地表(Flat Level)から約40〜80cmにある、化学肥料の使用等によってできた、無生物層(硬盤層)が、水や根をなかなか通さない事です。

降った雨は硬盤層上で停滞し、腐敗を起こす原因となります。腐敗した水、土が虫食いや病気の主な理由とされています。

根も硬盤層より下に行くのに、無農薬、無肥料でも5〜7年掛かると言われています。コンポストを使ったオーガニックではもっと掛かるでしょう。

 

また、硬盤層下の強い粘土質の層は、乾期でも水分を含んでいます。下から水分が上がって来る為です。水分が地中深くと循環している為か、腐敗しにくいのです。

 

実際穴を掘っていて、腐敗臭がするのは、硬盤層の上までです。

 

そこでこの硬盤層を壊し、根を水分のある層まで届かせる事で、乾期でも水やりの要らない強い畑になります。

因に通常の自然農法では、5〜10年かけて根の力を利用し、この硬盤層を破壊します。

コンポストを使ったオーガニック農法等では、恐らく破壊出来ないでしょう。

なぜコンポストが不要か Why don't need Compost ?

コンポストの代わりに高炭素資材(籾殻等)を少し使用します。

I use a little high carbon material (rice husks etc..) instead of compost.

これが野菜等にとって最も重要と思われる『糸状菌』という好気性バクテリア(菌類)です。

これらの菌類と根が共生し、植物はその分泌物を吸収すると考えています。

また、好気性で、最も動物に近いバクテリア(菌類)である『糸状菌』は、地中のバクテリアの生態系の頂点であると推測されています。

そしてバクテリアの生態系は、頂点のバクテリア(菌類)の出す分泌物を、その下のバクテリアが分解し、その分泌物を更に下のバクテリアが分解するといった生態系をとっています。

つまり、この糸状菌さえ地表付近に沢山いれば、地中も沢山の野菜と相性のいいバクテリアが繁殖出来ます。

 

元々、植物はコンポストを直接吸収出来ません。バクテリア等に分解され、その分泌物を植物は吸収しています。つまり、コンポストははじめから、植物にとって直接の食料ではないのです。

 

糸状菌の周りに見えるのは『籾殻』です。糸状菌は高炭素資材を好みます。

つまり籾殻は、糸状菌の餌です。高炭素資材が必要は理由は、

C(炭素)/N(窒素)比が50を超えると菌類、以下だと腐敗菌等のバクテリアが繁殖する為です。

因にC/N比50の目安は、枯れ落ちたばかりの葉っぱがC/N比50と言われています。